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犬種と飼いやすい犬

犬種と飼いやすい犬
新しくワンちゃんを家族に迎え入れる場合、どういった犬種を選ぶのが最良でしょうか。確固としたこだわりがあり、飼うならこの犬種!とすでに決めている場合もあると思います。
しかし、今一度そのワンちゃんは貴方のライフスタイルに適しているか考えてみてください。
犬種の特徴や大きさ、よく吠えるのか、運動量はどの程度必要かなど知った上であなたにぴったりのワンちゃんが見つかることを願っています。
犬の種類
ハーディンググループ Herding Group
ハーディングとは英語で「群れを集める」「移動する」等という意味を持つ言葉。すなわちハーディンググループの犬たちは牧畜犬です。鉄道や輸送手段が未発達だった時代に牛の群れを牧場から市場へ群れの誘導や見張り、人間による盗難やオオカミなどの捕食動物から護衛し誘導することが仕事の牛追い犬(キャトルドッグ)や、羊を追い立て要領よくまとめ、吠えたり軽く噛みついたりして移動させることが仕事の牧羊犬(シープドッグ)等が例として挙げられます。
また、犬種にもよりますが、飼い主に対しとても忠実で、賢く、自身の判断と命令をきちんと理解して働くことができます。
ハウンドグループ Hound Group
ハウンドグループの犬たちはいわゆる「猟犬」です。古くから人間のために狩猟を手助けしてきた犬種で、そのルーツはとても古く、獲物の場所を猟師に指示する、獲物を追い立て狩り出す、獲物との格闘、獲物の回収などが主な仕事です。
長い脚で獲物を追尾することに優れたサイト・ハウンド(視覚獣猟犬)や、匂いで獲物を見つけることに優れたセント・ハウンド(嗅覚獣猟犬)、また様々な特徴を併せ持った犬種も品種改良して作られてきました。
スポーティンググループ Sporting Group
スポーティンググループの犬種は元来、網を使って行う漁の手助けをすることが仕事の狩猟犬です。網とはいっても魚ではなく、鳥類が主な標的です。
また、16世紀に銃火器が発明されたことにより狩猟の方法も様変わりし、猟犬が獲物を探索し、威嚇し飛び立たせ、猟師が撃ち落した獲物を回収すること仕事となりました。
池や沼に入って獲物を回収する、泳ぎが得意なレトリーバー系やプードルはウォータードッグとして有名です。
ノンスポーティンググループ Nonsporting Group

どのグループにも属さない、また、数種類のグループの特徴を併せ持った、まさに「個性的な犬」と呼ぶにふさわしい犬種です。
元となる祖先が様々ですので外見や性格なども一貫して統一性はありません。
また人間との触れ合いや交流を目的に作られた「愛玩用」の犬種には、“コンパニオン・グループ”と呼ぶほうがふさわしい犬種もありますが、それらの犬種の背景自体が非常に多様化しているので、ひとくくりに“コンパニオン・グループ”として分類することもできにくくなっているのが現状です。
テリアグループ Terrier Group
「テリア」とはラテン語で「terra(土、大地)」などを意味し、転じて土を掘ることを指します。従って、土中や岩穴に棲息している、狐や穴熊、ウサギ、野鼠、カワウソ、イタチ、モグラなどの小害獣や小動物を、その巣穴に潜って仕留めるために利用された犬種です。
テリア犬種が獲物を巣の奥に追いつめ、猟師はスコップで掘ったり、煙で燻りだして獲物を捕獲しました。短足タイプと長足タイプがあります。
また、この犬種は気性が強く警戒心も強いのでよく吠える傾向がありますがその点番犬として優れています。
トイグループ Toy Group
「トイ」とは英語でおもちゃを指す言葉ですが、決して生きたぬいぐるみではなく、おもちゃ扱いしても良いというわけではありません。
しかしながらトイグループの犬種は愛玩用や装飾品として扱ってきたことが由来の犬種です。ほとんどの犬種が他のグループの犬を品種改良で小型化した為、先祖犬の歴史自体が不明瞭という犬種もあります。
成犬になってもほとんど変わることがない可愛らしい見た目や、手入れは楽で飼いやすい犬が多い点等人気がありますが、トイグループの犬種は気が強く甘やかしてワガママ犬にならないように気を付けることが大切です
ワーキンググループ Working Group

初めてでも飼いやすい犬種
柴犬

俊敏で活発、頭もよく、主人に忠実。
勇敢で警戒心も強いため番犬にも適する。
短毛なので被毛の手入れがほとんど不要。
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

陽気で活発。従順で飼い主大好きな犬種なので躾もしやすい。
好奇心が旺盛ではしゃぎすぎる傾向にある。
被毛の手入れはほとんど不要。
ビーグル

陽気で活発。よく吠え警戒心もあるので番犬に向く。
逆に集合住宅やマンションなどでの飼育には向かない。
スヌーピーのモデルとなった犬種です。
ポメラニアン

活発で物怖じしない為番犬にもなる。利口でしつけもしやすいが、イタズラ好きなのと、
噛み癖・吠え癖がつきやすい傾向にあるため躾は重要。
毛の量が多いのでブラッシングはこまめに。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

温和で社交的。主人にもすぐに慣れ、賢い。
ほとんど吠えず、噛まない。
ただし頭が良いため毅然とした態度で接しないと足元を見透かされることも。
トイプードル

ボーダーコリーに次ぐ全犬種中二番目に賢い犬種。
抜け毛はほぼ無いが、巻き毛の被毛が絡みやすいのでブラッシングなどまめな手入れは必要。